熊に非ず
良き人生とは、失敗から学ぶ余裕が持てる人生だ。 内科医をしている知人によると、座学で最も時間をかけたのは禁忌薬剤の項目。実習では問診ミスのパターンを叩き込まれたという。 今、実務にあたっていてミスが無いとは言わないが、それはそれで、少なくとも失敗のケアと再発防止のやり方は学べる。 「失敗を無かったことにして、学べるチャンスをフイにすることが一番まずい」と、彼女は語っていた。 ただの一個人の人生観ではあるが、そこまで見当違いではないと思う。 あの話は、もう1年前か。 熊害がひどかった時期に、宮城県への帰省ついでに現地のハンターと話す機会があった。 すでに現役を退かれた方で、罠や銃の扱いについて(大半は愚痴交じりであったが)楽しく伺うことが出来た。 彼は主に、シカ撃ちをやられていたそうだ。 死骸から湧くダニの処分法や、うまく剥ぎ取れた枝肉の相場、獣が虫落としに使うヌタ塲の見つけ方などを実...



